さて、今回は最近円形脱毛症に悩んでいる44歳が担当します。
今年は「働き方改革」が話題ですが、国政選挙が近づいてくると研修テーマなどでもよく「組織力」を強化したいというご相談をいただきます。どうやら組織票をきちんとまとめることができる組織が組織力があると考えられているようで、日常業務で培われているせいか、一般的に自動車や電機などのメーカー系労組が強いと考えられています。
「組織力」を高めるためにどうすればいいのか。必要性を理解してもらう?意識を高める?なんだか漠然としているなぁ、当時の私は結構悩んだ覚えがあります。そんな私にヒントをくれたのは孔子の論語でした。
君君たり、臣臣たり、父父たり、子子たり
これは、斉の君主が「政治のありようは?」と孔子に質問した際の返答と言われています。 君主は君主として、家臣は家臣として、父親は父親として、子どもは子どもとしての役割を果たしていくことで世の中が徐々にうまく行くようになるという考えです。これは組織の中においても言えることです。各階層でのそれぞれの役割を果たすことで、目的の達成につながります。うまくいっていない階層があるのなら、その階層のテコ入れをすればよい。育成や教育をすればよい。そう考えて研修を組み立てました。ただ意外と階層ごとの役割は千差万別で、定義が定まっていないケースが見られます。組織の中でも、個人によって誤差が生じやすい。組織力強化を実現するために、まずは役割を定義するところからはじめてはいかがでしょうか(といいながら、すぐに選挙になりそうですね・・・)。
私の頭皮の毛根も自分達の役割を思い出してもらい、頭を気にしない日常に戻りたいです。無理かなぁ。
10代の頃は好きなミュージシャンを見つけることが、アイデンティティを探す一つであった。
POPSを馬鹿にしてみたり、センスが良いと見せたくて洋楽を聞いてみたり、
普段聞く音楽に執着していた。
30歳を過ぎてから、CDを買うことも無ければ、深夜にYouTubeをネットサーフすることも無くなった。
テレビの音楽番組などを見ることも無く、飲んだ後にカラオケに行くことも少なくなった。
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5年ほど前kindleを買ったので、重松清の「流星ワゴン」を読んだ。
30代後半の主人公が、仕事もうまくいかず、家庭もうまくいかず、
親との関係もうまくいかず、「死んでもいいかな」とふと思うところから物語が始まる。
主人公は不思議なワゴンに乗って過去に戻り、人生のターニングポイントをやり直す。
妻との関係、子供との関係、親との関係、仕事(上司)の関係・・・
でも、過去をやり直して帰ってきても、結局はうまくいかない人生に変わりはない。
それでも、一歩ずつ自分にできることを始める。
物語は、家族で一緒に朝食を食べようと提案することで幕を閉じる。
私自身も年に数回は「すべてが思うほど、うまくはいかない」と憂う夜があり、
この主人公には共感でき、感動した。
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流星ワゴンに感動した私は、誰かと思いを共有したくて、ネットで感想を検索してみた。
そこで、「流星ワゴンとフラワーカンパニーズの深夜高速という曲の世界観がリンクしている」
というメッセージを見つけたのでその曲を聞いてみた。
生きててよかった
生きててよかった
生きててよかった
そんな夜を探してる。
誰もが夢見る音楽の世界で、飯を食っていくことは大変なことなのだろう。
フラワーカンパニーズというバンドは、
実力はあっても、売れない。
努力しても、売れない。
好きなことで飯を食っていくために、全国を巡ってライブ活動を行っている。
そんな彼らの深夜高速には、「人生うまくいかなくてふと死んじまいたい」という気持を
救う力があると感じた。
労働組合の活動にはきっと、こんな気持ちを救う力がある。
一部の優秀な人間だけが報われ、その他大勢が抱えているであろうこんな気持ちを。
成績も上がらず、長時間労働。
ローン抱えて、満員電車。
妻(旦那)とは、セックスレス。
でも、不倫する勇気はない。
リストラの候補に自分の名前が入っていないか怯え、
やる気はあるけど頑張り切れない。
自分の人生これでよかったのかと思い悩む夜を「生きててよかった」に変える力があると信じている。