今週、新入社員から、組合に対して興味深く、かつ参考となる意見を聞いたので
ご紹介する。
1. 4月から6月、無垢の新入社員を組合のファンにすべし。
4月から6月にかけて、新入社員は右も左もわからない。
そんな時に、労働組合が、だれよりも積極的に新入社員に対して接触してきて
悩みに相談に乗ってくれたり、会社の色々なことを教えてくれたりしたら
きっと、変な先入観を持っていない新人達は皆、労働組合にすごく好印象を持
つだろうし、ずっと感謝し続けるだろう。
4月から6月にかけて、新入社員へ数多くアプローチしファンを作る行動は
実に的を得ている。
2. 新人に積極的に役割を持たせる。
若い現場役員は、最近 皆やさしすぎる傾向にあるようだ。
例えば集会参加のお願いごとも「できれば参加してくれないかい?」とか
「参加してくれるだけでいいよ」と負担感をもたせないように、低姿勢で働きかける。
☆素直な新入社員としてみると、参加は強制ではなく任意だと捉えてしまうようだ。
それほど、関与を求められてはいないとも受け取れるようだ。
しかし逆に先輩達から、自分の必要性と役割を強く働きかけれられると対応は異なる
と彼(彼女)らは新人は口を揃えて言う。
例えば「今、我々の活動には、是非 新入社員の皆さんのような、会社の色にまだ
染まっていない、率直な意見を聞かせて欲しい。だから必ず参加して欲しい』
☆何もしないでいいなら、自分達の存在価値がないことになる。
入社したての彼(彼女)らは、自分達にも何か手伝えることがあれば、主体
的に取り組みたいと思っているす、そのような役割(組合の仕事への関与)と責任を
担いたいと考えている者は、案外多い。
ドラッカーもこう提言している、非営利組織において、唯一報酬は心の満足であり、
給与ではなく、仕事を与えることそのものが報酬なのだ)
『無給だからこそ満足を求める』のだ。
組合員は無給だからこそ、大きな貢献をなし、仕事そのものに満足してもらわなければ
ならないのである。
組合が、彼(彼女)ら新入社員をひきつけ、とどまらせるには、
「彼らの能力や知識を活用しなければならない、意義ある成果をあげる機会を提供し
なければならない。」
彼ら、無給の組合員が求めているものは何か?
いつでも去ることのできる彼(彼女)らをとどまらせるものは何か?
彼らが求めているものは
第一に、活動の源泉となるべき明確な使命
「何のために働いているかを実感させる」こと
第二に、必要としているのは訓練・訓練・そして訓練
「自分を高めるための訓練を求めており、訓練によって成長を実感させる」こと
第三に、より困難な仕事と責任と評価
「自らが目標を検討し、設定する責任を与えられ、認められより大きな権限委譲と
それに伴う責任を求める。 つまりより困難な仕事と責任と評価を求める」
新入社員の積極的な組合への関与は、組合組織全体に強いプラスの効果をもたらすに違いない。
(古参の先輩達は、新入社員に頼まれれば、自分の知識や経験を伝えたくなるものであり、
力を貸そうとしてくれるに違いない)
以上 何かのネタになれば幸いである。