10月は活動スタートダッシュの時期である。
お陰様で、多くの組合からお仕事を頂き全国を飛びまわる日々を送っている。
今週末の2日間で3つの出来事があった。
まずは、繊維メーカー労組「新任執行委員研修会」での出来事。
働きがいをキーワードに、組合の存在意義と機能についての考えるワークショップ型研修。
研修中にお話をしたキーワード
『個別の労使関係においてマネジメント力によって労使対等となり問題解決をする。』
『組合員の潜在的な問題解決力を支援する活動がこれからの労組には期待されている』
に対して休憩時間に参加者から質問を頂いた。
「具体的には、どのような活動をすればいいのですか?」非常に前向きな質問であった。
「後半に具体的な事例を交えてお伝えします。」とだけ応えた。
講義終了後
「腹に落ちました。ありがとうございます。」
「人が育つ環境創りをするのが組合のできることですね。」本質を理解して頂けた。
自分らしさ、自己実現といったメッセージを組織から受け、オリジナルな自分を
創り上げることに迷いを持つ組合員へ勇気を与える組合活動になればと感じた。
具体的には、職場の達人の働き方、その背景にある意識などを言語化・形式化し
組織に浸透を図る活動についてこれからの活動の方向性を見い出されたようだ。
次に、事務機器サービス企業の労組「全国執行委員合宿」で、
「労組の組織力強化が企業付加価値を高める」をテーマに講義中の出来事。
休憩時間に1人の支部執行委員が「今期、自ら手を挙げて役員になりました。」
なぜですか?と理由を訊ねてみると。
「最近、働かされていると感じることに危機感や疑問を持っていました。」
「組合の機関誌の『働きがい』というキーワードに感じるものがありました。」
講義終了後に再び対話することが出来た。
「労働組合が、会社に対してリーダーシップを発揮できるよう頑張りたい!」
「組織全体に感じている管理型マネジメントの過剰に対して、労働組合が組織的に
フォロワーシップを発揮して組織力を高めたい」
「ダイバシティの問題に対してまずは、世代間のつながりを意識して活動したい!」
前向きなコメントを頂き、感動した。
最後に、外資系製薬メーカー労組「定期大会直後の代議員研修会」での出来事。
4,000人規模の組合で定期大会に200人が参加していることに、まず驚いた。
新旧の代議員がそれぞれ集まるのが恒例らしく、企業環境変化へ対応し、現場から
組織変革を起こすには20人に1人の割合が妥当だと確信をもって語られていた。
90分の講義後、質疑応答の時間に3名の方から質問を頂いた、いずれも具体的では
ないが熱意が感じられる主張を含んだ質問だったので、サクラではないと思えた。
(後ほど確認したが、やはりサクラではなかった。)
講義テーマが経営対策活動の進め方であったこともあり、質問の内容からは、
自分たちの会社を良い会社にしたい!という思いが伝わってきた。
組合活動そのものが、経営対策活動であることが理解してもらえた瞬間であり
嬉しく感じたが、その思いを形にして継続しなければと心引き締まる思いがした。