今年も早いものであと1週間。本当に激動の1年であり、これほどまでに大きな環境変化、そして私たちの
価値観が大きく変化した1年は近年ないのではないだろうか。
東日本大震災では甚大な被害に直面し、福島原発事故では未だ収束とはいえない状況にある。これからも
長い期間にわたって汚染処理などの対応が求められるであろう。
-被災者および被災地域の皆さまには改めてお見舞い申し上げます
一方で支援の輪も広がった。「絆」の大切さを実感し、コミュニティの活動や交流が盛んになったという報告も多い。
多くの労働組合も義援金を送った。また、連合は各産別を通じて組合員を募り、継続的に被災地支援を行っている。
-地道な活動は尊敬に値するが、もう少し報道でアピールしてほしい
私たちの中にある「支え合いたい、助け合いたい」という潜在的な意識が、未曾有の災害を経て自発的行動に
つながったのだろう。 -危機感は協力意識を育む
「組織力強化」を標榜する労働組合は多いが、こちらは一向に強化されたという話を聞かないままだ。
そのような中、12月に入り大手メーカーの組合幹部からお聞きした次の言葉が今年一番印象に残った。
「『組織力強化』は『職場力』の強化なんですよね」 -なるほど!
「組織力強化」を声高に叫ぶほど組合員は引いてしまう感じもする。動員をかけられる印象だからだろう。
そして個人としてのメリットは感じられず、組織の方針に合わせるだけ、合わせるふりをするだけになってしまう。
それに対して「職場力強化」はまったくニュアンスが違って感じられる。「上から」協力や団結を求められるというより
「縦横で連携を取って支えあい・助け合う」イメージがするのは私だけだろうか?
-「職場力」の高い企業組織は「組織力」が高いといえるであろう
2012年こそ職場力(=組織力)の高い労働組合をもっともっと増やす支援を行っていきたい。
みなさま、よい年をお迎えください。