ゆにおん・ネタ帳

全国3700ほどの労働組合とのお付き合いの中で、記憶に残るエピソードや、これは使えるといったネタをご紹介していくコーナーです。
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2018年

労働組合の真価はビジョンストーリーを描き続けること
淺野 淳
2018/12/02 New
私にとって2018年は、労働組合の真価が鮮明になる一年だったといえます。
なぜなら、これからご紹介するたくさんの言葉に出合えたからです。

■ビジョンを語る
「先日、労使協議直後に事業部長から『最近の労組は夢を語らないね。夢を語らない労組は、もはや必要ないよね?』といわれ、
核心を突かれた気分になりました!」
(電機メーカー労組 支部書記長談)

■ダイバシティ経営の実践
「これからのダイバシティ経営では、経営機能による情報収集は限界ですね。今後は労働組合と連携することで多様な意見を基に
制度構築する必要がある。労使関係はますます重要な経営テーマですね」
(製薬メーカー 管理系取締役談)

■業績とモチベーションの相関
「コンプライアンス部で職場の風通しに関する調査をした結果、見事に業績との相関が強いことが確認されました。今後ますます、
組合との連携を強化し底上げを図っていくつもりです」
(地方銀行 コンプライアンス部本部長談)

■ボトムアップマーケティング
「経営の仕組みでは業績目標以外の方針が組織先端まで展開されないので、コンプライアンスなどの重要テーマについては積極的に
労組が組織展開を図るべきである」
(自動車メーカー労組 中央書記長談)

■組合員の知恵を活かす!
「現場でやりたいことは、まず組合活動で試してみたらいいですよね! 下町ロケットみたいな熱いドラマ、演じられそうな気が
してきました! 労組に提案してみます!」
(建設機械メーカー労組 現業系組合員談)

■職場自治の本質
「これからの世話役活動では、昔のように掛け声だけでは到底実現しません。何か新たな方策を練り、職場委員に武器・ツールを
提供し支援することが労組の最重要課題です」
(電機メーカー労組 製造系支部執行委員談)

■チャレンジできる魅力!
「会社にない労組の強みは、人を成長させる機会があることです。なぜなら労組は、チャレンジすることを推奨できる組織であり、
特に企画立案力を磨くには最適な組織です」
(機械メーカー労組 開発系支部書記長談)

■労組に追い風が吹く!
「働き方改革の時代、労働時間の短縮、休暇取得の促進が進むことは、組合活動に充当する時間が増えることを機会として捉える
べきですね」
(ゼネコン労組 執行委員談)


これらはまさに、労働組合の真価を問う言葉の数々です。
労働組合が自らの存在価値と、周囲への提供価値によってビジョンを実現する過程では、「見える化」と共に「語れる化」が大切
な要素です。
なぜなら、ビジョンは描いた時点で過去のものとなるため、その時々で捉えた問題の本質を議論し、描いたビジョンを人から人へ
語り継ぎ、心を通して組織の日常に定着させることが大切だからです。
私は今年、さまざまな人から言葉を頂いたことに感謝申し上げるとともに、6つの問いを自らに投げ掛け、これからも労組役員・
組合員の皆さまとともに、ワクワクする未来を描けることに確信を持ちました。

①組合活動にマーケティングの視点を取り入れているか?
②想像力を駆使したアイデアを活動に反映しているか?
③職場委員が自ら目標を立てることを支援しているか?
④創造的な労使関係であるために知恵を絞っているか?
⑤組織内で組合活動をストーリーとして語っているか?
⑥働き方・暮らし方に対して活動コンセプトを明確にしているか?

一年間の活動振返りの参考になれば幸いです。



ワンランク上の伝え方
丸山由紀夫
2018/11/25
今回は数多くあるプレゼンテーションスキルの中で、プロフェッショナルのプレゼンターが実際に用いているワンランク上の伝え方についてお伝えします。

・話の組み立て方に悩んでいる…
・もっと多くの組合員を巻き込みたい…
・自身の影響力と説得力を高めたい…

このような読者は必見です。

■プロフェッショナルが用いるプレゼンテーション7つのSTEP

①オープンニング    ― 私が最近興味を持っているのは○○です。
最近、運動不足を感じて、先月から○○を始めました…
⇒いわゆる雑談やエピソード。話し手(あなた)と聴き手との間で共感ゾーンを作る。
聴き手が“自分もそう思う”と感じる反応をより多く引き出す話のネタ集めがポイント

②トピック       ― 今日は○○についてお伝えします。
⇒伝えたいテーマ。

③ポストフレーム    ― 今日の内容から○○が得られます。
今日お伝えすることで、みなさんが次の職場集会を運営する苦労が大きく減ると確信しています…。
これを実行すると○○が出来るようようになります…。  
⇒聴き手にどんなメリットがあるか、具体的な活用シーンを丁寧に伝えるのがポイント。

④プレミス(結論)   ― 私の意見では○○です。
○○するコツは○○です。
⇒自分が伝えたい意見、結論。複数あるときは、最も言いたい事、次に言いたい事等、順序だて聴き手に示す。

⑤バックグランド    ― 私がどうしてこのような意見になったかと申しますと…。
⇒意見を持つようになったきっかけや背景。聴き手が同じイメージを持てるように、その時の場所、時間、見えている風景、周りの音等、出来るだけ具体的に語るのがポイント。

⑥サポート(証拠)
⇒⑤の意見を裏付けるデータ、自らが経験した体験談等。

⑦コンクルージョン(結論)― 今日は○○をお伝えしましたが、お伝えしたかったことは④でした。
⇒再度、結論。

さらには、プレゼンテーションの目的を達成するには、徹底して『相手軸』で伝えるのが何よりも重要です。
聴き手の考え、思い、感情、立場を想定し

・何を伝えれば、相手にとって十分な情報が提供できるか
・こう言ったら、相手がどんな気持ちになるか
・どう伝えると、相手が快く動くことができるか

上記3点を徹底的に相手軸で考え抜いたうえで、7つのプレゼンテーションSTEPの言葉に置き換えていく。

今回はビジネスや企業研修、公的機関や国際会議、国内外で4,000回以上ものプレゼンを実際に実践しているプロフェッショナルの知恵を
・7つのSTEP
・3つの考え方

にまとめてお伝えしました。その他、非言語スキル(話し方や声の出し方、会場の使い方等)の要諦については別の機会にお伝えします。

『あなたのコミュニケーションの成果は相手の反応』
『手に入れた成果(望むもの・望まないもの)のもう一方の当時者はあなた』

本稿が少しでもみなさんのリソース(手に入れたい力)の一つにつながれば嬉しい限りである。





「今、ここ」に集中する
室橋
2018/11/18
<組合員が創造性を発揮することで、ワーク・ライフスタイルの確立と生産性向上につなげる>とは、j.unionが掲げている「BEST主義の働き方改革」の定義です。①組合員自身が当事者意識を持って主体的に仕事に臨み、創意工夫する行動を促す。また、個人の創意工夫やアイデアを活かすことができる組織風土をつくる。②多様性のある組合員が求める仕事と私生活のスタイルを確立して、仕事での能力発揮と私生活の充実を実現する。③時間効率を高めることだけではなく、付加価値生産性を高め、新たな価値を生む働き方を実現する。組合役員のみなさんと一緒になって、職場や個人にフォーカスした「働き方」を改革する取り組みが増えてきました。

「働き方」の改革を進めていくうえで、いかに集中して仕事に臨めているかはとても重要なことです。効率よく仕事をするために複数のことを同時に行うマルチタスクな働き方をすると、肉体が疲れるというよりも脳が疲れることがあります。脳は1つのことに集中しているときは疲れないようにできているようですが、限られた時間の中で「あれも、これも……」といろいろ考えていると脳のエネルギー効率が悪くなって脳が疲れるそうです。また、「一度集中を切らすと、再び集中した状態に戻るのに23分以上かかる」というカリフォルニア大学の研究結果もあるようです。

集中力や生産性を上げるために欧米だけではなく、日本企業でも瞑想が取り入れ始めているとよく聞きます。瞑想は過去でも未来でもなく、「今、ここ」に集中する。「今、ここ」に集中する時間を設けることでストレスを軽減したり、集中力が上がると言われています。私も瞑想を生活の中に取り入れて5カ月ぐらいになりました。まだまだ瞑想中に考えが浮かんだり、意識がどこかに遊びにいってしまったり、時にはうとうとすることもあるのですが、瞑想を行った直後はスッキリした感覚が得られています。スピリチュアルな印象も強い瞑想ですが、リラックス効果や集中力を高めるものとして、組合役員のみなさんの中にも取り入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

弊社の人材開発グループによれば、最近は組合員向けの研修として「リンパマッサージ」「睡眠」「ヨガ」「美食同源」「幸せホルモン」「メンタルトレーニング」などのリラクセーション系の依頼が急増しているそうです。特に、ランチタイムや終業後に行う1時間セミナーが多くなっているとのことでした。働き方改革が進む中、いかに効率的に働きながら、短時間で成果を上げるか。仕事中に集中するか。そのためにもストレスを軽減させたり、集中力をアップさせるような研修を、組合員支援として導入している組合さまも増えているのでしょう。
若年層の組合員のために組合ができること
松山 晃久
2018/11/08

皆さまの組合は若者や女性が、生き生きと活躍できる組合活動になっていますか。

先日、ある組合の若年層を中心に「どうすれば、組合活動に参画してもらえるか」という主旨のワークショップの進行をさせていただきました。「組合って、何のために活動しているの?」という問いかけに対して自分の言葉で話してもらうことから始まります。最後には執行部から組合員に参画してほしいという思いを、活動の目的や具体的な活動内容と共に話してもらいました。そのあと、参加者同士の懇親会もセットされていて、参加者も何となく組合って楽しそうだなという雰囲気になっているように感じ、こちらも楽しい気持ちになりました。

2003年に発表された連合評価委員会の提言レポート(最終報告)の中に、「若者、女性が生き生きと活躍できる組合活動でないと、将来性はない。かれらの意見を反映させるパイプを目に見えるかたちで太くすることが求められる」と書いてあります。
この提言から15年が経ち、再び、青年女性部の活動を復活させたり、若年層に対しての活動に力を入れているという組合が増えているように感じます。

2018年9月号の「労働調査」(労働調査協議会発行)においても、「若年層への組合の取り組み」というテーマで特集が組まれています。
若い雇用者の労働組合に対する認識では、労働組合への好感度や、役に立つ存在だと思う割合が20代、30代が特に低いという結果にはなっておらず、若者がとくに否定的にみているわけではないという結論がなされています。連合や単組の試行錯誤の取り組みが紹介されており、共通する課題としては、参加型にしていくことや、労働組合への理解をいかにして得るかなどが挙げられています。

一部ではありますが、若年層に組合活動に参画してもらう課題を、改善することにつながる、j.unionがお手伝いしている支援内容をご紹介します。
 
①若年層に組合活動への理解を促す
「労働組合の意義と役割(ワークショップ)」
組合員の視点から労働組合を上手に活用することで、自分たちにメリットがあることに気づいてもらい、組合活動への参加意欲を高めていきます。
 
②若年層同士、世代間で交流し組合活動を身近に感じてもらう
「レク活動の進め方(ワークショップ)」
レク企画の進め方や募集の進め方、当日の進め方から事後のフォローまで時系列で学ぶことができます。
「異業種交流会(オープンイノベーション)」「ユニコン」
他業種の組合員との交流、ネットワークづくりのお手伝いをします。
 
③若年層にライフデザインを考える機会を提供する
「ハッピーチョイス」
若年層に最適なこれからの自分の人生に大切な“ココロ” “カラダ” “オカネ”についてゲームを通じて、楽しく学べる、ライフデザイン型ボードゲームです。組合員自身の大切なものに気付くことができる研修になっています。
 
④若年層の意識・課題を把握する
「組合員意識調査」
若年層にとって、より良い会社、職場、仕事の実現につなげるための調査分析を行います。調査後は、自分たちで、活動を企画立案するご支援もします。

活動の進め方に悩みを抱えている組合役員の方はご一報ください。さまざまな角度からご支援します。
 
AI・ロボット時代の働き方
服部 恵祐
2018/11/04
「今後10年~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」

2013年に英国オックスフォード大学でAI(人工知能)研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が発表した『雇用の未来 コンピューター化によって仕事は失われるのか』の研究結果である。知識業務や標準化・マニュアル化できる仕事は、AIが代替できる。その予言どおりの世界が予想よりも早く到来しそうである。

自動化の対象は、銀行の融資担当者、書類の審査担当者、会計処理業務、販売員、スーパーのレジスタッフだけではない。士業の最高峰とみなされてきた弁護士の判例知識もレントゲン結果からがん細胞を発見する医師の知見もコンピュータ(AI=人工知能)の方が正確だ。
さらに深層学習(ディープラーニング)を機械学習(マシンラーニング)に組み込んだ高度な技能(スキル)と経験の必要な領域をもロボットが代替する時代は遠くない。昨今の人手不足と人件費の高騰が皮肉にもそのスピードを加速させる。左官や眼科検査、セル生産の匠などの高度技能もロボットで代替できるのである。経済原則から安い人件費を求めて海外に生産拠点を移した日本の製造業だが、人手がロボットに替わるなら拠点の国内・海外は関係ないので、国内回帰が起こるかもしれない。安い人件費で外国人アルバイトを多用したサービス業も無人レジなどによるAI化が進む。


最善のシナリオかつ本来の目的は、人とロボットの共存共栄社会の実現である。
最悪のシナリオもある。AIやロボットが増えても人間の雇用は増えない「テクノロジー失業」、「感情を有したAIやロボットによる人間支配」、AIやロボットを所有する者と所有できない失業者との「圧倒的な所得格差社会」などである。最悪のシナリオに備えて「ロボット課税」や「ベーシックインカム(全ての国民に最低限の所得を無条件に給付するという社会政策の構想)」など富の再分配の社会政策論議も必要になるだろう。


一方、われわれの雇用に目を向けると、「あなたの仕事はAIやロボットに代替できますよ」という悪魔のささやきがAIやロボットを所有できる経営者(やその莫大な利益を得られる株主)から聴こえてくる。AI・ロボット化という趨勢下で、「働くことの尊厳」や「安心して働ける雇用機会」のために労働組合は何ができる・すべき・したいのだろうか。ネオ・ラッダイド運動では、悲劇というよりもはや喜劇である。
やはり、「人にしかできない労働」の意味を労働組合が率先して問い直すことではないだろうか。経営者や株主から「あなたの仕事はAIやロボットに代替できますよ」と言われる前に、「今までの仕事はロボットがやってくれるようになったので、これからはみんなでどんなことをしてお客さまを幸せにしようか」と。
創造性・経験からしか学べない深い知恵・喜怒哀楽と共感性(思いやり)・働きかけるリーダーシップと助け合いのチームワーク・共鳴・志などデジタル化に馴染まない世界、ビッグデータ以前の未知なる領域は意外とある。
 
自動運転の安全な長距離バスの中で、歩行支援ロボを装着し(もしくは再生医療で健康な肉体を再生)、遺伝子医療で認知症まで予防している高齢者と、未来の組合員(バスの元運転手)が笑いながら昆布茶をすすり、車窓の美しい山々を眺めているかもしれない。

われわれは、「どんな社会で暮らしたいのか?」「AI・ロボットを活用し、どんな幸せな社会を創るのか?」
そこが「AI・ロボット時代の働き方」改革の出発点である。



やる気を出すにはどうしたら・・・
小林 薫
2018/10/28

もう10月も終わろうとしています。我が家には受験生がおりまして、一般的にはそろそろピリピリしてくる時期なのでしょうが、全くそのような気配がありません。親としてはもう少し危機感を持ってほしい。一生を決めるかもしれないことだぞとあおりたくなるところですが、本人はどこ吹く風。いたってマイペースです。

とはいえ、私ものんびりやの楽観主義。まぁ本気になれば、なんとかなるよと思ってこれまで生きてきたので、やはり親に似るものなのでしょう。

組合執行部のみなさんも、この時期は新任の役員の方に変わる時期ですので、もっと危機感を持ってほしい。責任感を持って欲しいとやきもきしている方も多いのではないでしょうか。

心理ジャーナリストの佐々木正悟さんによれば、人間は基本的には楽観的な動物のようで、あとでやったほうがうまくいく、未来の自分は今の自分より素晴らしいと考える傾向があるそうです。ですが、次の日や1週間後、その未来が現実になったとき、結局は大きくは変わっていない現実が目の前にあります。

さらに今の自分が手にしているほどほどの快適さを手放して、よく価値のわからないものに意欲的になることは、めったにありません。それがいざというときに必ず必要になるものでも、意欲的になれる人ばかりではありません。勉強をはじめ、防災や貯金、ダイエットなど、もちろんやったほうがいいことなのですが、今の快適さを手放して取り組むのはハードルが高い。簡単そうに思えて、意欲的に取り組むことは案外難しいことかもしれません。

どうすれば危機感をもって意欲的になってくれるのでしょうか。二つ方法があるように思います。ひとつは細分化する。勉強をするという大きなくくりでとらえるのではなく、何ページから何ページの漢字の書き取りをする。算数のつるかめ算の問題を3問解いてみるなど、やることを詳細まで細分化してみてはどうでしょうか。

後もう一つは環境を変えてみる。人に会ったり、リアルな話をきいたり、現場に立ち会ってみることで、必要性を実感する仕掛け用意します。たくさん勉強している人たちがいる環境に赴いて、やるのが当たり前という状況にしてしまう。やる気をもってから取り組むのではなく、取り組まざるを得ない状況に身を置く方法です。

組合活動に意欲的になってほしいなら、組合活動をしている人たちと接する。経営側との交渉の情報に触れる。他の労組の人たちと接する。あれこれ考える前に、そのような環境に身を置くことで、知らず知らずのうちにやるのが当たり前になるのではないでしょうか。その導線を作ってあげることが、先人たちの役割なのかもしれません。

つながる場
濱田 あさ葉
2018/10/21
労働組合がもっている「つなげる力」の重要性を改めて感じる機会がありました。
というのも先日、約2年間の準備期間を経て開催された周年式典に携わらせていただきました。

役員OBを中心に組織内外から大勢の方が参加され、そこで聞こえてきたのは、
過去のこと、いま起きていること、未来のこと…
たくさんの笑顔が溢れ、新たなつながりがたくさん生まれた場でした。  

また式典当日だけではなく、「あの人はいまどうしているだろう」といった先輩方からの問い合わせや、
「非常にいい機会だった」という声が多数組合に寄せられたそうです。

今回のことだけでなく、組合役員の皆さまと日々お話をすると、イベントやレク・研修の企画に際して、
「いまどきみんなを集めて何かするのは大変だよね~
でもやっぱり貴重な場だよね。資料を見ているだけでは分からないことがあるよね」

「来てもらうまでは苦労するけど、参加してもらうと満足度は高いんだよ」
といったお話を伺うことが多くあります。

一方で企業の取り組みを見てみると、コミュニケーションを高める場のひとつである社員旅行の実施率は、
1994年8割超から2014年には約5割にまで低下しているといった調査結果もあります。

<社員旅行の実施率5年ごとの推移>

1994年…88.6%
1999年…61.7%
2004年…36.5%
2009年…51.6%
2014年…46.0%

(出典:産労総合研究所)

もちろん旅行や懇親の場が全てではありませんが、
職場内コミュニケーションが希薄化していると久しいいまだからこそ、組合のもつ「つなげる力」をきっかけに
多くのコミュニケーションが生まれ、一人ひとりの働きやすさにつながってほしいと思っています。

私自身、入社して間もないころは、上司と飲むより友達と飲みたいとばかり思っている可愛げのない新入社員でしたが、
こういった場の重要性やありがたみを感じるようになったのは年齢を重ねた証拠でしょうか…

これからも、たくさんの方がつながる活動のお手伝いができればうれしく思います。
ロジカル家電から生産性を考える
横田直也
2018/10/14
<ロジカル家電から生産性を考える>

ロジカル家電と言って何を思うだろうか?
私事だが、今年の目標の一つに「家事の自動化」を挙げている。
勝間和代さんの書籍「超ロジカル家事」などが代表的だが、さまざまな専門家の収納に関する技術が数年前から発信され、
世間では よく言われるようになったことだが、我が家もとうとうその必要性が出てきたからである。

我が家が導入したのは「全自動洗濯機(ドラム式)」と「食洗器」である。
なぜかというと、皿洗いと洗濯に1日毎に1.5時間程度かかっていたからだ。
単純計算だが、この時間を1カ月30日で換算すると1.5時間の家事時間×30日で
なんと1カ月に45時間を 費やしていることになる。

この空き時間を何に使っているかというと、
私はもっぱら子育ての時間と家族との時間に費やしているのだが、 正直救われた思いだ。

いままでは帰宅後に夫婦で家事を行っていて、家事が終わらない中で 子供を寝かしつけるストレスで疲れ果て、
明日の事、今後のことを考えたり、話し合うも余裕なく1日が終わっていたが、 こういう日々から解放されたと実感している。

なぜこのことを言及しているかというと、
私たちが、日々働いている現場・職場でも同じようなことはないだろうか? ということを言いたかったからである。
「名もなき家事」もあれば「名もなき仕事」も存在していると思うのだ。

弊社では育休後の時短勤務で働いてるママたちが全社員の1割程度を占めているがとても生産性が高い。
その理由の一つに時間が決まっているからということが挙げられると思う。
働き方改革の流れもあり、これからはさらに青天井とは言えなくなるが、実質的には今の現状では残業しようと思えば 方法はいくらでもあると
思うからだ。 本当の働き方を考える上での基本は、 働くママさんの成果の一旦を見るに1日の終わりがあるかどうかということも
大事なポイントと言えるだろう。  
※この点は、弊社でも提供しているタイムマネジメントの理論をお薦めしたいが、詳細は最寄り地域の弊社担当者に
ぜひお聞きいただきたい。

あと、大事なことがもう一つあると私は考える。
それは、『何が大事であるかを判断できる能力』である。


何度も繰り返すが、ロジカル家電を導入することで私は1カ月の時間が約2日増えたのだ。
これにより既に名もなき家事の一部の課題を解決することができたと言えよう。
心から思う事は、 横田家にとって「無駄な家事」が何かが分かっていたからできたことだと思うのだ。
今やっている家事が無駄だと認識できたからこそ家族の時間に置き換える事ができたとのだ思う。

大げさかもしれないが、会社生活で言う「働きがい」に等しいような 私にとってはとても大事なものを取り戻すことができたと感じるのだ。
※決して夫婦関係が悪いからということではありませんので、
誤解されなきよう。お願い致します。

では、職場によって無駄な家事=仕事は何なのだろうか?

・メールの仕方
・仕事のお願いの仕方
・会議の運営
・スケジュール管理の仕方
・資料の作成スキ ル
・自分の机の上の整理整頓
・職場全体の整理(職場の5Sのようなもの)など
・朝礼や、全体でやっている行事や係りなど

など、問い直すものは数え切れないほどあると考える。

無駄な仕事を辞める事で職場にとって、かけがえのない時間を私は取り戻すことができるのだろうか?
当たり前だと思っていたことは、本当は無駄なことではないだろうか?
これを判断し、実行に至らしめるには「本当に必要なことを見極める能力」が必要になる。


そのための我々は何ができるだろうか。

私の職場においても、労働組合にもできることがまだまだあるに違いない。
まさに本当の働き方改革の挑戦はこれから始まるのだ、 と心を入れ替える瞬間であった。
三人の石切り職人
小野 晋
2018/10/07
■ドラッカーが引用した有名な例え話
人と仕事に関して、ドラッカーが『現代の経営』「目標と自己管理によるマネジメント」の章の中で引用している
有名な寓話「三人の石工(石を切る職人)」を紹介します。
有名な田坂広志先生(多摩大学大学院教授)をはじめ、多くのコンサルタントが引用する働く目的に関する例え話
で、聞いたことのある人も多いと思いますが、働くことの目的や働きがいを考える上で実にわかりやすい例え話で
あるので、ご存じない方に是非知っていただきたい話です。
さまざまな例え方がありますが、私としては、次のようなバージョンが作為的ではなく、一番受け入れやすく感じ
るので、みなさんに紹介します。

■三人の石切り職人
ある男が、ある寺院の建設現場で働いている職人に「あなたは、何をしているのですか?」と尋ねて回りました。

●一番目の石切り職人
一番目の職場で働いていた石切り職人に「あなたは、何をしているのですか?」と尋ねました。するとその職
人は
「石を切る仕事をしています。仕事はつらく大変ですが、私には愛する家族がいて、幸せで良い暮らしができる
ように、がんばって働いています」
と答えました。

●二番目の石切り職人
それを聞いた男は、続いて隣の職場で働いている職人にも同じ質問をしてみました。するとその職人は
「見事な石切り細工ができるよう取り組んでいます。仕事はつらく大変ですが、一番腕の良い石切り職人にな
れるよう、日々鍛錬し、石を刻む経験と技を磨いているのです」
と答えました。

●三番目の石切り職人
それを聞いた男は、さらに隣の職場で働いている職人にも同じ質問をしてみました。するとその職人は
「この街のみなさんが、心安らかに集え、喜んでいただけるような、そんな素晴らしい寺院を建てているのですよ」
と答えました。

■それぞれの視点
一番目の職人にとって、仕事の目的は収入を得るため、収入を得て豊かに暮らすためです。
 ・ 仕事は、お金のためや家族のためだという人です。
二番目の職人にとって、仕事の目的は自己成長のため、さらには高い技術・知識により、称賛・承認・名声・収入
を得るためです。
 ・ 仕事で自分の能力を伸ばそうとしている人(職人気質な人)です。
三番目の職人にとって、仕事の目的は顧客満足が得られる寺院建立のため、つまり使命感からです。第三者への貢
献に価値を見いだし働いている人物です。
・ ビジョンを知り目指すべきところに向かっている人です。

■目指すべき姿は、三番目の職人
もちろん、ビジョン達成のためには、スキルアップや生活のための処遇アップも大切ですが、組織にとっては、三
番目の職人をいかに育成し増やしていくかが、もっとも重要です。
そして、労働組合としても、一番目の職人のような、生きていくための最低条件を守る生活闘争から、二番目の職
人のように、個人のスキルアップや付加価値アップを支援する活動へ、そして最終的には、三番目の職人のように、
組合の組織ビジョン達成に貢献してくれる人の育成や、社会貢献・地域貢献・弱者救援など職場ごとに抱える課題
に、現場で解決できるように導く活動に発展するのが理想的です。
私も、若い頃には、一番目の職人や、二番目の職人と同じ考え方を持っていましたが、素晴らしい人との出会いと
学びにより心が成長していくと、三番目の職人と同じような価値観を持てるようになりました。

何かの話のネタになれば幸いです。



山登りとリーダーシップ
正道寺 博之
2018/10/04

先日、友人と2人で富士山に登りました。
これで人生、3回目の富士登山です。その時に感じたことを書きます。

私事で恐縮ですが、大学までスポーツをやっており、ある程度、
体力には自信がありました。
今でも、少ないですが、週1~2回はスポーツジムに通い、カラダを動かしております。
また20代前半には、フルマラソンも2度ほど走り、どちらも完走しました。

ですので、今回も余裕だろうと思い、特に集中的にトレーニングすることなく、
荷物の準備と風邪をひかないことだけを考えて、当日まで過ごしていました。

そして当日。
大変です、8号目あたりでもう息が途絶え、途絶えで呼吸もままならなくなり、
なにもしてこなかったこを後悔しました。
そんな自分の過ちを悔いながら登る私のはるか前を友人はさっそうと登っていきます。
彼についていくことを優先し、とても早いペースで登っていました。

その時、私は感じました。
「だめだ、彼みたいには登れない。ついていきたいけど、ついていけない・・・」

そのとき、ふと仕事に置き換えて考えてみました。

モチベーションが高くやる気に満ち溢れた部下が頑張って走っている。
そんな部下を横目に、颯爽と部下を追い越し、突っ走るリーダーがいる。
そのリーダーに対して、部下は一生懸命ついていこうとしても、ついていけない。

こんなことってないだろうか、と。

そんなときリーダーから
「何しているんだよ、はやくあがってこいよ。頑張れよ!」
なんて言われたらどうでしょう。

もう既に頑張っている、あなたのところにいきたい、でもいけない。

やる気が失せると思います。

私は、
息が途絶え途絶えの中、リーダーの在り方について考えていました。

そんな中私の友人は、



あと3回坂を登れば、休憩所につく、あと10分くらいだ!大丈夫か?
(明確なビジョンを提示し、モチベーションを高める



・さりげなく私を押してくれたり、待っていてくれたり、なんでもない話を投げかけてくる
(コミュニケーション手段を意識して使い分ける)


・本当は、はやく登りたいと思うのだが、「自分のペースでいいからね」といいながらも、
常に私のことを意識し「一緒にいこう」といってくれる
(信頼を得るためのブレないポジショニング)


・「でもさ、こんな早く登ってるの俺らだけじゃね?」「こんな頑張ってるし、頂上の景色は絶対気持ちいいよ」
と、発言をしてくれる。
(リーダー自身が創造的・挑戦的であること)


・「でもさ、正道寺の登る姿勢ってきれいだよね」「トレーニングしてなくてこの速さはすごいよ」と言ってくれる
(部下の長所を伸ばす育て方を意識する)




こんな行動や発言をしてくれました。
優れたリーダーに備わっている、5つの要素ではないだろうか。
そんなことを感じました。

山登りの辛い経験を通じて、リーダーの在り方について考えさせられました。


そして、そんな彼に励まされながら、5合目から5時間程度で頂上につきました。
今回も大雨で、風も強風で立っているのもやっとでした。

頂上、滞在時間5分程度。

これで私の3度目の富士登山は、3度とも雨という結果で終わり、来年にリベンジを誓いました。

追伸:
なんで彼はそんな速かったというと、
富士登山が決まる前から、週4回は、朝起きてランニングをしており、ゴール付近では、
吐くくらいの全力でトレーニングしたいたそうです。
毎日の地道な積み重ねが大事なんですね。