ゆにおん・ネタ帳

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2017年

「平均寿命」あと何年生きられる?
渡邉 秀一
2017/07/13
 私は今年54歳をむかえ、大きな病気もしていることから「あと何回この暑い夏をむかえられるのだろうか……」などと考えてしまうこともあります。


昨年発表された日本の男女別の平均寿命では、女性が86.8歳で世界首位、男性が80.5歳ででした。(男性の首位はスイスの81.3歳)
世界的にも長寿国であることがわかります。
ちなみに世界全体(統計が取れる国)では女性は73.8歳、男性は69.1歳でした。

1990年~2015年までの推移を見てみますと、25年間の間で男性は4.83歳、女性は5.09歳伸びており、女性の方が寿命が長く伸び率もやや大きいことがわかります。

 


内閣府の高齢社会白書「平均寿命の将来推計」によると平均寿命は今後も伸びると予想され、2060年には男性は84.19歳に、女性は90.93歳になるという結果も出ております。
明治後期の統計では、平均寿命は男性は42.8歳、女性は44.3歳とされており、現代の半分くらいであったことがわかります。

では、そもそも「平均寿命」はどのように算出されているかご存知ですか?
平均寿命の計算法は各年齢の年間死亡率を求め、今年生まれた人口がこの死亡率に従って毎年どれだけ死亡するかという予測値から、それぞれの死亡した年齢を平均したものが平均寿命として算出されています。
「平均寿命」とは、それぞれの年に生まれた子どもが、今後何年生きられるかという期待値を基に算出されている数値ということになり「その年に生まれた子どもの予測平均余命=平均寿命」ということになります。
最新の2016年では、男性80.75歳、女性は86.99歳となっていますが、これは2016年の実死亡年齢の平均ではなく、2016年に生まれた子どもの予測平均寿命ということになります。

つまり、少なくともこれを読んでいる方の平均寿命ではないというのが結論です。
そこの40歳男性のあなた、「平均寿命だとあと40年生きられるぞ!」というのは大きな間違いです!(笑)
あなたの年代の平均寿命は、72.69歳です。

「あと何年生きられる」より「どうしたら素敵な人生にできるか」が大切ではないでしょうか。


おまけとして職場会などで平均寿命について話す際のネタを添付しておきました。